アブダビの不動産投資がにわかに注目を集めてきています。今回は、アブダビ不動産について丁寧に解説します。
アブダビとは?
アブダビは、ドバイと同じように、アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国のひとつです。アラブ首長国連邦(UAE)は、7つの首長国で構成されています。
- アブダビ
- ドバイ
- シャルジャ
- アジュマン
- ウンム・アル・カイワイン
- フジャイラ
- ラス・アル・ハイマ
アブダビは、UAEで一番大きい面積を持つ、首都です。
アブダビの位置
ペルシア湾に突き出たT字型の半島部を中心とした地形で、アラブ首長国連邦の中でも最大の面積、人口、収入を持つ首長国です。とくに面積6.7万㎢は連邦全体の8.3万㎢の大半(約80%)に及びます。
人口・GDP
アブダビの総人口は、1,807,000人(※2018年データ)です。2014年の時点で、約20%がUAEの国民で、約80%が外国人です。アブダビの人口の大多数は、ネパール、インド、パキスタン、エリトリア、エチオピア、ソマリア、バングラデシュ、スリランカ、フィリピン、中国、台湾、ベトナム、イギリス、フランス、イタリア、その他様々な国からの出稼ぎ労働者です。
GDPは、1,184億ドルで、一人あたりのGDPは、75,600ドル(※2023年データ)です。UAEは、豊富な炭化水素資源により、一人当たりGDPが世界で最も高い国の一つとなっています。その中でも、アブダビは、GDP)と1 人当たりの所得の点でUAEの中で最も裕福な首長国です。
経済
アブダビは、UAEの豊富な石油資源の大部分(石油の95%、ガスの92%)を所有しています。アブダビは、世界の確認された石油埋蔵量の9%(982億バレル)と世界の天然ガスの約5%(58億㎥)を保有しています。
アブダビ政府は、豊富な石油資源の生産から、観光業やその他、さまざまなタイプの収益源を拡大しようとしています。具体的には、収入の非石油部分が約40%から約70%に増加させることが計画されています。産業、不動産、観光、小売りへの新たな多額の投資が行われています。
アブダビ不動産データ
アブダビ不動産価格推移
アパートメント
エリア | 平方フィートあたりの価格 | 昨年対比 | 不動産価格スタジオ | 不動産価格1ベッド | 不動産価格2ベッド | 利回り |
---|---|---|---|---|---|---|
アル リーム アイランド(Al Reem Island) | 1064 | 3.34% | 585,000 | 858,000 | 1,422,000 | 6.54% |
ヤス アイランド(Yas Island) | 1400 | 6.70% | 750,000 | 1,075,000 | 1,822,000 | 6.20% |
アル ラハ ビーチ(Al Raha Beach) | 1251 | 2.10% | 913000 | 1162000 | 1703000 | 5.78% |
サディヤット アイランド(Saadiyat Island) | 2251 | 15.11% | 926,000 | 1,998,000 | 3,984,000 | 3.63% |
アル マリア アイランド(Al Maryah Island) | 1,420 | 4.77% | 593,000 | 867,000 | 1,180,000 | 10.21% |
ヴィラ
エリア | 平方フィートあたりの価格 | 昨年対比 | 不動産価格スタジオ | 不動産価格1ベッド | 不動産価格2ベッド | 利回り |
---|---|---|---|---|---|---|
ヤス アイランド(Yas Island) | 1243 | 4.74% | 2,887,000 | 4,302,000 | 5,591,000 | 4.72% |
サディヤット アイランド(Saadiyat Island) | 1418 | -5.54% | 6,831,000 | 7,126,000 | 9,925,000 | 5.92% |
アル リーム アイランド(Al Reem Island) | 1098 | -2.43% | 2,796,000 | 4,321,000 | 11,532,000 | 6.34% |
アル・マタル(Al Matar) | 1358 | 18.60% | 3,312,000 | 5,422,000 | 5,069,000 | 5.43% |
アル ラハ ガーデンズ(Al Raha Gardens) | 5.92% |
アブダビ不動産の現状と将来性
アブダビはUAE の首都であり、GDP貢献の点で最大の首長国でもあります。アブダビは、投資、居住、仕事に最適な場所と言えます。安定した経済を誇るアブダビは、UAE の経済全体の 60%を占め、UAEで最も裕福な首長国であるだけでなく、世界で最も裕福な都市の1つでもあります。
建設プロジェクトと文化発展の結果、アブダビは雇用市場と経済が急速に成長しており、GDPは2,680億ドルと高く、一人当たりの所得は9万6,000ドルとなっています。
また、アブダビを際立たせているのは、10年以上直接債務を負っていない優れた経済状況です。
アブダビの住宅供給も、特にドバイと比べて比較的逼迫しています。したがって、その不動産市場は需要が急増している一方で供給が不足しており、投資には有利な環境が整っています。
また、ドバイと同様に、100%外国資本の所有が認められていて、不動産の所有、ゴールデンビザ、所得税0%など、ビジネスや投資が集まる理由があります。
最近では、シェイク・ザイード・グランド・モスク、ルーブル・アブダビ美術館、ヤス・マリーナ・サーキットでのアブダビF1グランプリなど、観光にも力を入れていて、2030年には、万博も開かれるなど、より観光客が増える要素が集まっているのです。アブダビには一流の学術機関、高度な医療施設があり、スポーツから音楽、芸術に至るまで世界クラスのイベントが開催されています。
ドバイと比較されることの多いアブダビですが
- ドバイほどの不動産価格の上昇、賃料の上昇は行っていない
のですが
- ドバイにはない石油資源による安定した経済力
というバックボーンがあり、
アブダビ政府は、その資金力をもとに、不動産、インフラ、金融サービス、観光、農業技術、ICT、ヘルスケアなどに積極的に投資を行っています。
今現在は、ドバイの方が注目されているものの、豊富な資金源による投資が上手くいけば、アブダビの方が観光資源も、移住者も、増える可能性は高いのです。
将来のキャピタルゲインが狙いやすいという意味では、すでに不動産価格の上昇が顕著であるドバイよりも、アブダビの方が良いと考える方も少なくありません。
ぜひ、アブダビ不動産にご興味ある方は、当社にご相談ください。