アラブ首長国連邦(UAE)のドバイには、お金持ちが集まるイメージがありますが、それは本当なのでしょうか?また、なぜ、お金持ちがドバイに集まるのでしょうか?その理由を解説します。
目次
本当に、ドバイにお金持ちが集まっているのか?
世界の富裕層の移住している国ランキング
ランキング | 国 | 2022年富裕層流入実績 | 2023年富裕層流入予測 |
---|---|---|---|
上位:1位 | オーストラリア | 3,800 | 5,200 |
上位:2位 | アラブ首長国連邦 | 5,200 | 4,500 |
上位:3位 | シンガポール | 2,900 | 3,200 |
上位:4位 | アメリカ合衆国 | 1,500 | 2,100 |
上位:5位 | スイス | 2,200 | 1,800 |
上位:6位 | カナダ | 1,200 | 1,600 |
上位:7位 | ギリシャ | 1,000 | 1,200 |
上位:8位 | フランス | 500 | 1,000 |
上位:9位 | ポルトガル | 1,400 | 800 |
上位:10位 | ニュージーランド | 800 | 700 |
上位:11位 | イタリア | 300 | 600 |
上位:12位 | イスラエル | 1,100 | 600 |
上位:13位 | ドイツ | 200 | 400 |
上位:14位 | スペイン | 200 | 400 |
上位:15位 | モナコ | 300 | 400 |
上位:16位 | オランダ | 200 | 200 |
上位:17位 | マルタ | 200 | 200 |
上位:18位 | モーリシャス | 200 | 200 |
上位:19位 | ルクセンブルク | 100 | 100 |
上位:20位 | モロッコ | 100 | 100 |
下位:1位 | 中国 | -10,800 | -13,500 |
下位:2位 | インド | -7,500 | -6,500 |
下位:3位 | イギリス | -1,600 | -3,200 |
下位:4位 | ロシア連邦 | -8,500 | -3,000 |
下位:5位 | ブラジル | -1,800 | -1,200 |
下位:6位 | 香港 (中国特別行政区) | -2,400 | -1,000 |
下位:7位 | 韓国 | -400 | -800 |
下位:8位 | メキシコ | -800 | -700 |
下位:9位 | 南アフリカ | -400 | -500 |
下位:10位 | 日本 | -100 | -300 |
下位:11位 | ベトナム | -200 | -300 |
下位:12位 | ナイジェリア | -200 | -300 |
下位:13位 | インドネシア | -400 | -200 |
下位:14位 | アルゼンチン | -200 | -200 |
下位:15位 | エジプト | -200 | -200 |
下位:16位 | サウジアラビア | -600 | -100 |
下位:17位 | コロンビア | -100 | -100 |
下位:18位 | チリ | -100 | -100 |
下位:19位 | ケニア | -100 | -100 |
下位:20位 | ガーナ | -100 | -100 |
※「富裕層」とは、100万米ドル以上の投資可能な資産を持つ個人
※富裕層の純流出入が100人未満の国・地域は除外
※富裕層の数値は 100 未満に四捨五入
上記のデータによると
富裕層 = 100万ドル(約1.5億円)以上の投資可能な資産を持つ方が移住している国のランキングで
- 2022年:1位
- 2023年:2位
ですから、
ドバイにお金持ちが集まっている
と言って、間違えありません。
では、「ドバイにお金持ちはなぜ集まるのか?」の理由について解説します。
なぜ、ドバイにお金持ちは集まるのか?
1.税金がない
最大の理由は「税金がないこと」です。
お金持ちは
- 収入が大きい
- 資産が大きい
ことから、住んでいる国で多くの税金が取られています。
日本であれば
- 所得税:最大45%(4,000万いじょう)
- 住民税:10%
ですから、年収が4,000万以上あれば、55%も税金を取られている状態です。
資産に課税はないものの、相続をするとなれば
- 1億円以下:30%
- 2億円以下:40%
- 3億円以下:45%
- 6億円以下:50%
- 6億円以上:55%
これだけの税率が発生します。6億円以上の資産があれば、55%は、相続税が取られてしまうのです。
日本は税金が高い国ですが、欧米でも、先進国であれば、同レベルの税金が課されてしまいます。
ドバイに移住すれば、この税金が0円になります。
- 所得税:0円
- 相続税:0円
なのですから、
- 資産があればあるほど、お金持ちは、ドバイ移住をする
- 相続する子供や孫がいればいるほど、お金持ちは、ドバイ移住をする
ということなのです。
お金持ちがドバイに移住する理由のほとんどは、これが理由です。
2.治安が良い
お金持ちが移住する先として選ぶ理由の大きな要素に「治安」があります。
治安が悪いところに行って、命を狙われたり、資産を盗まれてしまったら元も子もありません。
そう意味で、治安が良くないとお金持ちは来てくれないのです。
ドバイは、外務省危険度でも「0」という治安の良さがある都市です。
NUMBEO安全指数ランキングでは、ドバイは「5位」にランクインしています。
「治安の良さ」も、お金持ちがドバイを選ぶ大きな莉湯となっています。
3.税金がなくて富裕層が集まるからこそ、サービスも富裕層向きになっている
この要因は「税金がない」「治安が良い」ということよりも、後付けの理由ですが
- お金持ちがドバイに集まる → お金持ち向けのサービスが充実する
- お金持ちのサービスが充実する → さらにお金持ちがドバイに集まる
という好循環になっています。
お金持ちのための高級ホテル、高級レジャー、高級モールはもちろん、インターナショナルスクールや高級ヴィラ、高級レジデンスなど、住むために必要なものも、きちんと整っています。
だからこそ、お金持ちがお金持ちを呼ぶことになり、ドバイにはお金持ちが増えているのです。
まとめ
ドバイにお金持ちはなぜ集まるのか?の答えは
- 税金がないこと
- 治安が良いこと
- お金持ちが増えて、お金持ち向けのサービスが充実していること
が挙げられます。
ドバイにお金持ちはずっといるの?
そうでもありません。
ドバイに移住することで「税金がない」メリットを享受することができます。
しかし、夏場のドバイは暑いので、世界中に別荘のあるお金持ちはドバイにいません。
ドバイに国籍を置いておいて、冬になるとドバイですごし、夏になると、別の涼しいリゾートに出かける
というのが、ドバイにいる多くのお金持ちの過ごし方となっています。ドバイにずっといるわけではなく、年の半分ぐらいは、世界のいたるところに出かけて、レジャーやビジネスを行っているのです。
ある程度の資産を持つ方が税金対策をしたいのであれば、ドバイは非常におすすめの国と言えます。