目次
ドバイの為替レート
ドバイ(アラブ首長国連邦)の為替「AED/JPY」
ドバイ(アラブ首長国連邦)の為替「AED/USD」
ドルペッグとは?
ペッグ制とは
為替レートを、ある特定の水準に固定もしくは変動を極小幅に限定する制度のことで、「固定相場制」とも呼びます。
ペッグ制は、輸出入とも相場変動がないので、為替の差損益が発生せず安定的に利益を確保できます。また、海外から自国への資本流入を目論み、経済成長を促すための政策としても重宝されています。
しかし、金融政策の裁量が少なく、長期的に見ると適正レートから乖離(かいり)する、米ドルの金利政策の影響を受けやすいというデメリットがあります。
ペッグ制には、自国通貨と米ドルの為替レートを一定割合で保つ「ドルペッグ」や、複数の通貨の平均レートと自国通貨を連動させる「通貨バスケット制」などがあります。
ベック制では、政府や中央銀行などが金利調節や為替介入を行い、経済的に関係の深い大国の通貨との為替レートを維持する形で運用されます。
ドルペッグ(米ドルペッグ)とは
自国の貨幣相場を米ドルと連動させるペッグ制(固定相場制)のこと
タイ、インドネシア、韓国及び香港では、国外資本を呼び込むことや、為替変動リスクを低減して貿易取引を拡大させる目的で、米ドルとの事実上のペッグ制を採用していました。
ドバイの採用しているドルペッグ
アラブ首長国連邦(UAE)では自国通貨のディルハム(AED)を米ドルと連動するように運営しています。
1998年以来、為替レートは
1ドル = 3.6725UAEディルハム
に固定されています。
なぜ、アラブ首長国連邦(UAE)は、ドルペッグを採用しているのか?
アラブ首長国連邦(UAE)というよりは、ドバイが外国資本によって成り立っている国だからです。
外国企業や富裕層の投資を集めるためには、不安定な自国通貨よりも、米ドルと連動してもらった方が都合が良いからです。世界的に活躍している企業や投資家側から見ると、たいていの企業は米ドルで経営を行うことが多いと考えられます。
そのような企業や投資家から見ると、ドルペッグを採用しているドバイには、為替変動・為替リスクを考慮しなくて済むので、純粋に投資とリターンだけを考えて投資できるメリットがあります。
米ドルと連動しておけば、大暴落などのリスクは少なく、安心して投資できるのです。
ドバイ不動産投資とドルペッグの影響
前述したように、不動産購入を検討している世界中の投資家は、ドルペッグを採用している国と、ドルペッグを採用していない国では、ドルペッグを採用している国の方が安心して投資できる環境にあります。
不動産投資では、キャピタルゲインを狙って、発展途上国に投資することが多いのですが、発展途上国の通貨は脆弱であり、暴落するリスクを抱えているからです。
ドバイは、ドルペッグのディルハムで投資できるので、世界の不動産投資家から見ると、安心して投資できる不動産と言えるのです。
ドルペッグを採用 → 通貨が安定 → 企業・富裕層の投資が集まる → 不動産価格の上昇
という関係にあります。
ドルペッグを採用しているからこそ、ドバイ不動産は、企業・富裕層の投資が集まりやすく、価格が上昇しやすいのです。
日本人投資家から見たドルペッグ
日本人投資家は、日本円からディルハムに変えて、投資をすることが多いと思います。
日本人の場合は、米ドルで資金管理をしていて、投資をする投資家は、それほど多くありません。
そうなると
ドバイ不動産投資で、気にするべきは「米ドル/円の為替レート」ということになります。
シンプルに考えれば
- 円高の時にドバイ不動産を買うと、円安になれば、為替差益が発生する
- 円安の時にドバイ不動産を買うと、円高になれば、為替差損が発生する
ということになります。
当然、円高になるのを待ち続けてしまうと、いつまで経ってもドバイ不動産を買うことができず、その間にインフレが続いて不動産価格が上昇しきってしまうというリスクもあるため、バランスが大事となりますが、「米ドル/円の為替レート」は常にチェックしながら、ドバイ不動産の投資タイミングを見極める必要があります。
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