生活費/解説

ドバイの生活費|率で決まる費目と、時刻で変わる費目

ドバイの生活費のうち、政府のページで額や率を確かめられるのは、住居料5%、Ejariの登録料、nolの区間運賃、Salikの1回あたりの額、タクシーの初乗りです。電気と水道の単価は未確認です。時刻で額が変わる費目まで、計算できる範囲を分けて示します。

ドバイの生活費を自分で計算できるのは、2種類の費目だけです。1つは率で決まる費目で、ドバイ市へ払う住居料(年家賃の5%)、仲介手数料の上限(賃料総額の5%)、付加価値税(VAT、5%)がこれにあたります。もう1つは回数で決まる費目で、Ejariの登録料、道路料金Salikの1回あたりの額、公共交通nolの区間ごとの運賃、タクシーの初乗りです。これらは政府のページに額や率が書かれているので、自分の家賃と自分の移動の回数を入れれば答えが出ます。

「ドバイの生活費は月いくら」という1つの数字は、この記事では出しません。住む場所や家族の人数で変わるという理由だけではありません。ドバイには、同じ回数だけ通っても、通る時刻によって月額が変わる費目が2つあります。道路料金と公共駐車です。朝8時に出る人と10時半に出る人では、同じ道を同じ回数通っても請求が違います。平均値を1つ出すと、この差がまるごと消えます。

この記事では、まず入居から毎月の請求までの支払いの順番を押さえ、次に一度だけかかる費用、毎月の請求に乗る費用、時刻で変わる交通費、学費、医療保険、税の順に見ていきます。公表ページに額が書かれていない費目は、推測で埋めずに「書かれていない」と記します。使ったのは、UAE政府ポータル(u.ae)、ドバイ土地局(DLD)、ドバイ政府ポータル(dubai.ae)、道路交通庁(RTA)、UAE政府メディアオフィス、知識人材開発局(KHDA)、ドバイ保健局(DHA)の健康保険ポータル(ISAHD)で、確認日は2026年10月31日です。

移住の手続きそのものの順番はドバイ移住の基礎にまとめています。各項目の入口はドバイ移住に並べました。

支払いは「契約 → Ejari → DEWA → 毎月の請求」の順に並びます

費目を一覧にする前に、順番を確かめます。ドバイでは、この4つが前の段が終わらないと次へ進めない形でつながっています。u.aeの公共サービスのページは、水道・電気・ガス・通信を接続するために賃貸契約の登録が必須であると書いています。つまり、Ejariに登録されるまで電気も水道も開きません。

ドバイで住まいを借りてから毎月の請求が始まるまでの支払いの順番を4段で示した図。1は賃貸契約への署名で、借主は旅券の写し、有効な居住ビザ、Emirates ID、先日付小切手を用意し、仲介手数料は賃料総額の5%までとされている。2はEjariへの登録で、登録の義務は貸主にあり、申請はアプリまたはDLDサイト経由で合計AED 177.75、不動産サービス・トラスティセンター経由で合計AED 220。3はDEWAの口座開設で、Ejariが発行されるとDEWAからウェルカムメールが届き、保証金の額は公表ページに書かれていない。4は毎月の請求の開始で、電気と水道の使用分に年家賃の5%の住居料が12か月に分けて加算される
4段のうち、額が公表されているのは2段目だけです。1段目の家賃は物件ごと、3段目の保証金は公表ページに額がなく、4段目は家賃が決まれば率から計算できます。右側の帯は、各段で払う額の根拠です。 出典:UAE政府ポータル(u.ae)「UAEで物件を借りる」「公共サービス」、ドバイ土地局「賃貸契約の登録・更新」(確認日 2026-10-31)

1段目で用意するものは、u.aeの賃貸のページに並んでいます。旅券の写し、有効な居住ビザ、Emirates ID、そして先日付小切手です。先日付小切手を切るにはUAEの銀行口座が必要なので、口座の開設はこの前に済ませることになります。口座側で何を求められるかはドバイで銀行口座を開く条件にまとめました。

2段目の登録について、同じページは貸主がDLDへ賃貸契約を登録しなければならないと書いています。義務は貸主の側です。ただしDLDの手続きページは、申請できるのは借主、貸主、または権限のある法的代理人としており、借主の側から登録を始めることもできます。制度の中身はドバイのEjari登録で扱っています。

3段目は電気と水道です。u.aeの公共サービスのページは、接続がDLDと電子的につながっていて、Ejariが発行されるとDEWAからウェルカムメールが届くと書いています。その案内に新しい口座番号、保証金の詳細、支払いのリンクが入るとされています。保証金の額は、このページには書かれていません。

入居のときに一度だけかかる費用は、料金表から計算できます

最初にまとまった額が出るのは入居のときです。ここは率と定額の組み合わせなので、家賃が決まれば計算できます。

費目 誰に払うか 公表されている額・率 出典
賃貸契約の登録(アプリまたはDLDサイト) ドバイ土地局とサービスパートナー 登録料 AED 100、knowledge fee AED 10、innovation fee AED 10、サービスパートナー料 AED 55、同料へのVAT AED 2.75。合計 AED 177.75 DLD「賃貸契約の登録・更新」
賃貸契約の登録(トラスティセンター窓口) 同上 上記の AED 120 に、サービスパートナー料 AED 95+VAT。合計 AED 220 DLD「賃貸契約の登録・更新」
登録の取り消し トラスティオフィス AED 40(所有者または不動産会社が行う場合は無料) DLDのよくある質問
仲介手数料 仲介業者 賃料総額の5%までを求める業者もある u.ae「UAEで物件を借りる」
Ejariの利用者アカウント作成 ドバイ土地局 無料 DLDのよくある質問

登録料の内訳は、DLDの手続きページに1行ずつ出ています。本体の登録料 AED 100 に、knowledge fee と innovation fee が各 AED 10。ここまでは経路に関係なく同じで、合計 AED 120 です。違いが出るのはサービスパートナー料で、アプリやDLDサイトから申請すると AED 55 とそのVAT AED 2.75、トラスティセンターの窓口だと AED 95+VAT が加わります。窓口での所要時間は、待ち時間を除いて25分と書かれています。

ここで、同じDLDの2つのページで合計額が食い違っています。手続きページはアプリ経由の合計を AED 177.75 と示していますが、DLDのよくある質問は、アプリまたはウェブサイト経由の合計を AED 120 とし、トラスティセンター経由を AED 120+(AED 95+VAT)=AED 215+VAT としています。食い違っているのはサービスパートナー料とそのVATの分です。当サイトは、金額の内訳を1行ずつ示している手続きページに従って AED 177.75 と書いていますが、どちらの額が請求されるかは、登録する時点でDLDの手続きページを開いて確かめてください。差そのものは予算を崩す額ではありませんが、2つの公表ページが違う数字を出している事実は知っておく価値があります。

仲介手数料は上限だけが示されています。u.aeは、賃料総額の5%までを求める業者もあると書いています。5%は上限ではなく「そういう業者もある」という書き方なので、必ず5%かかるという意味ではありません。契約の前に、仲介手数料の額と、それが賃料総額に対する何%なのかを書面で確かめてください。

Dubai Land Departmentの賃貸契約の登録・更新(Ejari)サービスの公式案内ページの表示
引用キャプチャこの節で引用した登録料の内訳(登録料 AED 100、knowledge fee AED 10、innovation fee AED 10)と、経路ごとのサービスパートナー料、合計額、申請できる人、窓口での所要時間25分が書かれている、ドバイ土地局のサービス案内ページです。この記事で指摘した合計額の食い違いは、同じ土地局のよくある質問のページとの間で起きています。電気・水道の保証金の額と、仲介手数料の実際の額は、このページには書かれていません。 出典:Dubai Land Department|Register / Renew Tenancy Contract(確認日 2026-10-31/表示のファーストビュー)

毎月の請求のうち、額を計算できるのは住居料だけです

毎月届く請求は1通です。u.aeは、借主がドバイ市に住居料を払い、額は年間の家賃の5%で、毎月の電気・水道の請求に加算されると書いています。つまり、電気と水道の使用分と、家賃から決まる住居料が、同じ紙の上に並びます。

毎月1通で届く電気・水道の請求に何が乗るかを分解した図。請求には電気の使用分、水道の使用分、ドバイ市の住居料の3つが並ぶ。電気と水道の使用分は単価を確認できていないため計算できず、住居料は年家賃の5%を12か月に分けた額なので計算できる。右側は仮に年家賃をAED 120,000と置いた場合の計算で、5%で年AED 6,000、12で割って月AED 500になる
左が請求に並ぶ3つの行、右が住居料の計算の手順です。緑の帯が付いた行だけが、自分で額を出せます。右側の家賃 AED 120,000 は計算の仕組みを見るための仮定で、ドバイの相場を示す数字ではありません。 出典:UAE政府ポータル(u.ae)「UAEで物件を借りる」「公共サービス」(確認日 2026-10-31)

住居料は年額の家賃から決まり、電気や水道をどれだけ使ったかとは無関係です。これは請求書を読むときに効いてきます。請求額が前の月より増えたとき、原因は使用量の側にしかありません。住居料の行は、契約の家賃が変わるまで動かないからです。先にこの行の額を出しておけば、残りが実際の使用分だと分かります。

更新のときの家賃の上がり方についても、u.aeは根拠を挙げています。ドバイの Law No. 43 of 2013 により、引き上げはRERAの計算機でエリアの平均賃料と比べて適用されるとされています。家賃が上がれば住居料も同じ率で上がるため、2年目の見込みを立てるときは、この2つを一緒に動かしてください。エリアごとの家賃の水準はドバイの家賃データで、登録された契約の記録から見られます。

電気と水道の単価は、確かめられませんでした

住居料の計算ができても、請求の全体額は出せません。電気と水道の単価が分からないからです。ドバイで電気と水道を供給するのはドバイ電力水道庁(DEWA)で、料金表は同庁のサイトに掲載されています。ところが当サイトが2026年10月31日に確認したところ、DEWAのサイトは当サイトからの取得に対して 403(Forbidden)を返し、料金表のページも robots.txt も読み取れませんでした。

当サイトは、拒否されている経路を迂回しません。他社の計算サイトや報道には単価の数字が載っていますが、それらは当サイトの出典の基準に入りません。したがってこの記事には、1kWhあたりの額、水の単位あたりの額、使用量の区分、燃料費の調整分のいずれも書いていません。口座を開くときにDEWAから示される料金表を、そのまま確かめてください。

保証金も同じです。u.aeは、ウェルカムメールに保証金の詳細が入ると書くだけで、額を示していません。住居の種類によって額が違うという説明も、このページにはありません。見積もりでは、ここを空欄のまま置いて、DEWAの案内が届いた時点で埋めることになります。

交通費は、同じ回数でも通る時刻で変わります

ここがドバイの生活費のいちばん特徴的なところです。道路料金と公共駐車の2つが、時刻によって単価の違う仕組みに変わりました。どちらも「月にいくら」ではなく「いつ、何回」で決まります。

ドバイの道路料金Salikの1回あたりの額を時刻別に示した階段グラフと、日曜の額、公共駐車のピーク時間帯を重ねた図。月曜から土曜は午前1時から6時まで無料、6時から10時と16時から20時がピークで1回AED 6、10時から16時と20時から翌1時はオフピークで1回AED 4。日曜は午前1時から6時が無料で、それ以外は一律AED 4。公共駐車は1日14時間の課金時間のうち8時から10時と16時から20時の6時間がピーク料金で、日曜と祝日は除かれる
上の階段グラフが月曜から土曜のSalik、中の帯が日曜のSalik、下の帯が公共駐車のピーク時間帯です。駐車の帯はピークになる時間だけを示していて、額は示していません(標準・プレミアムの時間単価は公表ページで確認できませんでした)。ラマダン中はピークの時間帯が変わることがあります。 出典:ドバイ政府ポータル(dubai.ae)「Road toll in Dubai (Salik)」、UAE政府メディアオフィス「変動駐車料金の施行」(確認日 2026-10-31)

道路料金のSalikについて、dubai.aeのページは次のように書いています。ピークは月曜から土曜の6時から10時と16時から20時で、ゲート1回あたり AED 6。オフピークは10時から16時と20時から翌1時で AED 4。毎日1時から6時までは無料です。日曜はピークがなく、早朝の無料時間を除いて一律 AED 4 とされています。ラマダン中はピークの時間帯が変わることがあると注記されています。

この仕組みのもとで、通勤の時刻が月額を決めます。計算の仕組みを見るための仮定として、ゲートを1日2回(往復)、月曜から土曜の6日間通る場合を考えます。朝も夕方もピークの時間帯に通れば1週間で12回ぶんが AED 6、オフピークにずらせば同じ12回が AED 4 です。通るゲートが2つある経路なら、その差はさらに倍になります。住まいを選ぶときは、職場との間にゲートがいくつあるかと、自分が通る時刻の両方を確かめてください。

同じページは、タグを持たずにゲートを通ると違反になること、残高が足りないまま通った場合は5日以内に補充しないと違反になることも書いています。タグそのものの価格と補充の最小額は、このページには書かれていません。

公共駐車も2025年から変動制です。UAE政府メディアオフィスは2025年3月26日の発表で、変動駐車料金が2025年4月4日から施行されると伝えました。1日の課金時間は14時間で、そのうち8時から10時と16時から20時の6時間がピーク、10時から16時と20時から22時は据え置きとされています。日曜と祝日は対象外です。額が示されているのは一部で、多層駐車場(MSCP)は1時間 AED 5 のまま、24時間のうち8時間を超える駐車は上限 AED 40、ドバイ・ワールド・トレード・センター周辺は大型イベントの際に8時から22時まで1時間 AED 25 とされています。

区画ごとの標準・プレミアムの時間単価は、この発表にもRTAの駐車サービスのページにも額が書かれていませんでした。RTAのページは、料金が区画と時間によって変わるとして運営会社のページを案内していますが、その運営会社のページは当サイトの取得では中身が返りませんでした。そのため区画ごとの時間単価はこの記事に書いていません。

いっぽうで、RTAのページには予約駐車の額が載っています。多層駐車場の予約は3か月 AED 4,000、6か月 AED 8,000、1年 AED 16,000。建物、ホテル、銀行、診療施設、工事業者、外交用の区分は3か月 AED 2,800、6か月 AED 5,000、1年 AED 9,000 で、いずれも5%のVATは含まれていないと注記されています。

公共交通は、通るゾーンの数で運賃が決まります

車を持たない場合、運賃は距離ではなくゾーンの数で決まります。RTAのnol運賃のページは、1回の移動を3つの区分に分けています。

区間 nol Silver nol Gold Red Ticket
1ゾーン内 AED 3 AED 6 AED 4
隣接する2ゾーン AED 5 AED 10 AED 6
2ゾーンを超える AED 7.5 AED 15 AED 8.5

Goldの上乗せは地下鉄とトラムの客室にだけ適用されると書かれています。5歳以下の子どもと、people of determination(障がいのある人)は無料。学生、高齢のUAE国民、社会福祉の対象者は50%の割引とされています。1回の移動は最大180分、乗り継ぎは3回までが同じ運賃の範囲です。

毎日使うなら定期のほうが安くなります。Silverの定期は、1ゾーンが7日 AED 50/30日 AED 140/90日 AED 330/365日 AED 1,060、2ゾーンが7日 AED 80/30日 AED 230/90日 AED 550/365日 AED 1,770、全ゾーンが7日 AED 110/30日 AED 350/90日 AED 830/365日 AED 2,670 です。自分の家と職場が何ゾーンまたぐかが分かれば、月の交通費はここで確定します。往復で1ゾーン内に収まる人なら、30日の定期 AED 140 と、1回 AED 3 を月に何回使うかを比べるだけです。

タクシーは、乗る時刻と呼び方で初乗りが変わります

RTAのタクシー運賃のページは、初乗りを乗り方と時刻で分けています。路上で拾う場合は6時から22時が AED 5、22時から6時が AED 5.5。アプリで呼ぶ場合(e-hail)は曜日と時刻によって AED 9 から AED 13 の幅があり、朝夕の混む時間帯と深夜が高い側に入ります。空港は終日 AED 20(バンは AED 25)、ポート・ラシード地区は終日 AED 25 とされています。

乗り方 時刻 初乗り
路上で拾う 6時〜22時 AED 5
路上で拾う 22時〜6時 AED 5.5
アプリで呼ぶ 曜日・時刻による AED 9〜13
空港から 終日 AED 20(バンは AED 25)
ポート・ラシード 終日 AED 25

同じページは、運賃の構成を基本運賃+走行距離の料金+待ち時間の料金+シャルジャへ入る場合の料金+ポート・ラシード地区へ入る場合の料金+Salik+(該当する場合)アブダビのDarbと示しています。つまり、タクシーに乗っても道路料金は別に乗ってきます。走行距離1kmあたりの単価と待ち時間の単価は、このページでは確認できませんでしたので、この記事には書いていません。

学費は2026-27年度に据え置かれました

子どもがいる家庭では、学費が家賃に次ぐ費目になりえます。ドバイの私立学校の学費は学校ごとにKHDAの枠組みのもとで決まるので、相場の額をここに書くことはできません。ただし、値上げの上限の決め方と、直近の年度の扱いは公表されています。

KHDAは2025年5月2日、2025-26年度の営利私立学校の教育費指数(Education Cost Index、ECI)を2.35%に設定したと公表しました。対象となる学校は、承認されたECIを超えない範囲で値上げを申請できます。ドバイでの運営が3年未満の学校は、学費の調整の対象外です。ECIは、学校が提出した監査済みの財務諸表の年次レビューにもとづき、デジタル・ドバイ庁と協力して算出され、職員の賃金、支援サービス、賃料といった運営費を考慮するとされています。

そして2026年5月22日、UAE政府メディアオフィスは、ハムダン・ビン・モハメド皇太子の指示のもと、KHDAが2026-27年度のドバイの私立学校の学費を値上げしないことを確認したと伝えました。この決定はKHDAが認可する私立教育機関のすべてに適用されるとされています。同じ発表は、ドバイの私立学校の在籍者が2025年に6%増えたこと、手頃な学費の学校に約23万人が通っていること、現年度に9,000の手頃な学費の学籍が新設され、今後2学年でさらに約7,500が計画されていることも書いています。

u.aeの学費のページは、ドバイの営利学校はドバイ学校監査局(DSIB)の評価結果とECIにもとづいて値上げできると説明しています。見積もりの立て方としては、候補の学校から承認済みの学費と支払いの予定を取り寄せ、翌年度の上限はECIの公表値で確かめるのが確実です。2026-27年度については、上の発表のとおり値上げがない前提で置けます。

医療保険の保険料は、雇用主が全額を負担します

医療保険はドバイに住むための前提で、しかも費用を誰が持つかが法律で決まっています。ISAHDのよくある質問のページは、Dubai Health Insurance Law No. 11 of 2013 が定める区分の全員に加入を義務づけるとし、区分としてドバイに居住するUAE国民、ドバイの居住者(外国人)、ドバイを訪れる訪問者を挙げています。

費用について、同じページは雇用主が従業員の保険料の全額を負担する法的な義務を負うとし、保険料をいかなる場合も従業員の給与から控除してはならないと明記しています。最低の補償水準としては Essential Benefits Plan(EBP)が指定されています。家族については、雇用主が配偶者と被扶養者の補償を提供することを促しつつ、雇用主が用意しない場合は保証人が有効な保険を確保する責任を負うとしています。

したがって、会社に雇用される人の生活費には、本人ぶんの保険料は入りません。家族ぶんは、雇用主が出すかどうかで入るか入らないかが変わります。契約の条件を確かめるときに、家族の補償が含まれるかを必ず聞いてください。保険料の額は、このページには書かれていません。保険が在留の手続きの中でどの段に必要になるかはドバイ移住の基礎で整理しています。

税は、個人所得税がなく、買い物に5%

u.aeの税のページは、UAEは個人に所得税を課していないと書き、物とサービスの購入に5%の付加価値税がかかるとしています。健康に有害な特定の物品には物品税が、企業の純利益には法人税がかかるとされていますが、率はこのページには書かれていません。

生活費として見ると、5%は日々の買い物、外食、サービスの支払いに広くかかります。ここまでに出てきた率を並べると、住居料が年家賃の5%、仲介手数料の上限が賃料総額の5%、VATが5%、そして駐車の予約料に加わるVATが5%です。同じ5%が別の相手に、別の計算の土台で付くため、見積もりではどの額に対する5%なのかを分けて書いてください。家賃に対する5%と、支払い総額に対する5%を足し合わせると、二重に数えることになります。

日本の居住者でなくなるかどうかによる日本側の税の扱いは、この記事では扱っていません。

この記事で確認できなかったこと

第一に、電気と水道の単価です。DEWAのサイトは当サイトからの取得に対して403を返し、料金表のページも robots.txt も読み取れませんでした(2026年10月31日実測)。

第二に、DEWAの保証金の額です。u.aeはウェルカムメールで案内されると書くだけで、額を示していません。

第三に、公共駐車の区画ごとの時間単価です。政府の発表にもRTAの駐車サービスのページにも額がなく、案内されている運営会社のページは中身が返りませんでした。

第四に、タクシーの走行距離1kmあたりの単価と、待ち時間の単価です。運賃の構成要素は示されていますが、単価は出ていません。

第五に、Salikのタグそのものの価格と、補充の最小額です。

第六に、ドバイ首長国の消費者物価指数です。ドバイ政府のデータ基盤はUAE国外からの接続を遮断しており、当サイトの確認では接続できていません。食費や日用品の価格の動きは、そのためこの記事に書いていません。

第七に、私立学校の学費の額と、医療保険の保険料の額です。どちらも決め方と負担する人は公表されていますが、額は学校ごと、保険ごとです。

第八に、食費、通信費、家事の手伝いの費用です。公的機関が料金を定めていない費目なので、当サイトは平均を作りません。

予算は、家賃から順に埋めていきます

順番は、この記事の構成どおりです。まず候補の物件の年額家賃を置きます。ここだけは公表値で代替できないので、実際の候補の額を入れます。年額が決まると、住居料(5%)と仲介手数料の上限(5%)が同時に決まり、Ejariの登録料は経路に応じて AED 177.75 か AED 220 で確定します。先日付小切手の枚数が入居時の資金を左右するので、何回払いにできるかを契約の交渉で決めてください。

次に通勤の方法と時刻を決めます。公共交通なら、またぐゾーンの数からnolの定期の額が出ます。車なら、経路上のゲートの数と通る時刻からSalikの1回あたりの額が決まり、駐車のピーク時間に停めるかどうかが加わります。ここはドバイで唯一、生活の仕方を変えると公表値どおりに金額が動く部分です。

最後に、公表値で埋まらない欄を残します。電気と水道はDEWAの料金表、学費は候補の学校の承認済みの額、家族の医療保険は雇用主の条件、食費と通信費は事業者の価格です。この欄を推測で埋めると、予算の全体が意味を失います。空欄のままにして、分かった順に入れていくほうが確実です。

アブダビに住む場合は、同じ費目でも決め方が違います。市政手数料の計算、賃料の据え置き、道路料金Darbの扱いはアブダビの生活費で整理しました。借りるのではなく買って住む場合は、家賃の代わりに購入と保有の費用がかかります。登記の手数料やサービスチャージはこの記事の範囲に入れていません。外国人がどの区域でどの権利を取れるかは外国人でもドバイ不動産を所有できるかで扱っています。当社は、物件の値上がり、賃料収入、利回りのいずれも保証しません。生活費の見積もりは、自分の暮らしに必要な額を知るためのものとして使ってください。